追悼行進でEU統合の姿勢強調(2月23日 4時28分)
ウクライナでロシア寄りの政権が崩壊してから1年になるのに合わせて、政変の際の衝突などで犠牲となった人たちを追悼する行進がヨーロッパの首脳らを招いて首都キエフで行われ、ポロシェンコ大統領はEUへの統合を目指す姿勢を改めて強調しました。
ウクライナでは去年2月、首都キエフで、ロシア寄りのヤヌコービッチ大統領の退陣を求めるデモ隊と治安部隊が衝突を繰り返して100人以上が死亡し、これをきっかけにヤヌコービッチ氏がロシアへ逃亡して政権が崩壊しました。
この政変から1年になるのに合わせて、キエフの中心部で22日、政変の際の衝突や、その後の東部での親ロシア派との戦闘などで犠牲になった人たちを追悼する行進が行われました。
行進には、EU=ヨーロッパ連合のトゥスク大統領と、ドイツやポーランド、それに欧米寄りの政策を進める旧ソビエトのグルジアとモルドバなど6か国の大統領が参加しました。
ウクライナのポロシェンコ大統領は、参加した首脳と共に、国旗や「ウクライナはヨーロッパ」と書かれたプラカードなどを掲げた大勢の人たちの先頭に立っておよそ1キロにわたって行進し、EUへの統合を目指す姿勢を改めて強調しました。
一方、ロシア系住民の多いウクライナ第2の都市、ハリコフで行われた行進では、参加者を狙った爆弾テロがあり、地元メディアによりますとこれまでに2人が死亡、9人がけがをしたということで、治安機関は、事件に関わった疑いのある人物を拘束して捜査を進めています。