安倍総理大臣は、7年ぶりに日本を訪れるドイツのメルケル首相と9日会談し、ウクライナ情勢などを巡って意見を交わし、対ロシア外交などで緊密に協力していくため、外交当局間の定期協議を提案することにしています。
安倍総理大臣は、北海道洞爺湖サミット以来7年ぶりに日本を訪れるドイツのメルケル首相と9日夕方、会談することにしています。
この中で安倍総理大臣は、日本とドイツが戦後70年間、世界や地域の平和と安定に貢献してきたことを踏まえ、民主主義や法の支配など基本的な価値を共有するパートナーとして緊密に連携し、今後も両国が積極的な役割を果たしていくことを確認したい考えです。
そして安倍総理大臣は、停戦合意が発効したあとも一部で戦闘が続くウクライナ情勢を巡って、対話による事態の収拾を目指すメルケル首相の姿勢を支持する考えを表明することにしています。そのうえで、安倍総理大臣は、ロシアに対する圧力は必要なものの、制裁だけで事態を収拾することは難しいとして、対ロシア外交やウクライナ支援などで緊密に協力していくため、外交当局間の定期協議を提案することにしています。
さらに安倍総理大臣は、東シナ海や南シナ海で海洋進出を強めている中国の動向を説明し、G7=先進7か国として連携して対応していく必要性を強調して、理解を求めることにしています。