中国・台湾 閣僚級会談を当面延期 (2月5日 21時59分)
台湾の中国政策を担当する大陸委員会は、4日に台湾で中国からの旅行者が乗っていた旅客機が墜落する事故が起きたことなどを受けて、7日に予定されていた中国との閣僚級の会談を、当面の間、延期すると発表しました。
台湾の中国政策を担当する大陸委員会は5日、記者会見し、7日に台湾西部の金門島で予定されていた中国の台湾政策を担当する台湾事務弁公室とのトップどうしの閣僚級会談について、当面の間、延期すると発表しました。
それによりますと、4日に台湾で起きた旅客機の墜落事故では、53人の乗客のうち中国からの旅行者が31人に上り、中国と台湾が協力して対応する必要があるためだとしています。
一方、中国事務弁公室の報道官は国営新華社通信を通じてコメントを出し、旅客機の事故を受けて「双方は当面、善後策に集中しなければならない」としています。
ただ、台湾側は、中国が先月、台湾海峡の上空に新たに設定し、台湾の航空当局などが「一方的だ」と反発している民間航空機の航路の問題について、協議に進展が見込めないことも延期の理由に挙げており、この問題については今後、改めて台湾側の立場を説明したいという考えを示しました。