第9課
ビジネスパートナーと議論する
  • 坂井
    : それでは本題に入らせていただきます
  • : おかげさまで、医療ツーリズムをはじめとしたインバウンドのビジネスは好調です
  • : 今日は、長い間温めてまいりました、タイ農村部の病院建設についてご説明いたします
  • アナン
    : では、わたくしのほうから概要をお話しいたします
  • : お手元の資料の通り、これは現地の事情に応じて日本の医療を提供するアウトバウンドのプロジェクトです
  • : 雇用確保や医療者の養成という面から、現地の支援が得られることが約束されています
  • 社長
    : 事業費は80億円とありますが
  • アナン
    : はい、御社をはじめとした、いくつかの出資者からなる合弁会社を作り、この会社が病院を運営します
  • : 資本金は50億円で、御社の出資比率は51%です
  • 社長
    : 日本の病院がこの地域に進出するのは初めてのことですね
  • : カントリーリスクを考えるとちょっと……
  • : すぐには決めかねるなあ
  • 坂井
    : 確かにリスクはありますが、人口の多いこの地域に病院を建設することは、タイにおける日本の医療の認知度を高める上で、大変意義のあることだと思います
  • 社長
    : それはそうかもしれませんが、ボランティアではありませんから、収益のめどがある程度立たないことには……
  • アナン
    : 収益の見通しについては、お手元にあります7ページの資料をご覧いただければと思います
  • : 10年で初期投資回収が見込めますので、カントリーリスクなどを考えても、まあ、取り得るリスクと言っていいのではないかと
  • 社長
    : 人口減少にしたがって市場は縮小しつつある
  • : そんな日本にあって、これからの病院経営のあり方を考えれば、病院の海外進出は避けては通れない道であることはよくわかっています
  • : 後はただ、新しいことに踏み出す勇気だけなんですね
  • アナン
    : このプロジェクトは、日本の医療のアジア進出拡大の試金石でもあります
  • : 我々がプロジェクト成功のために、全力でサポートいたしますので
  • 社長
    : わかりました
  • : それで行きましょう
  • : ただ、内部的な調整が必要なので、正式なお返事には少し時間をいただきたいと思います
  • アナン・坂井
    : ありがとうございます
  • : よろしくお願いします
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本文
談話1
談話2

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