アナン
: 今日はお忙しいところ、お時間をいただきましてありがとうございます。
社長
: いやいや、こちらこそ。暑い中、ありがとう。おっ、早速うちのシャツ、着てくれてるんだね。
アナン
: はい。すごくいいシャツですから。着心地といい、デザインといい、最高のシャツです。
社長
: そうでしょう。おかげさまで、東京はもちろん、ほかの都市でも好評なんだ。
アナン
: それは、何よりですね。
社長
: うん。実は、そのシャツのことで相談があって、アナンさんに来てもらったんだよ。
アナン
: どのようなお話でしょうか。
社長
: そのシャツ、タイでも売りたいんだ。アナンさんはタイの人だし、タイのことはよく知ってると思って。
アナン
: はい。私にできることでしたら、何でもお手伝いさせていただきます。
社長
: 心強い限りだよ。海外進出は初めてだからね。タイの人たちに着てもらいたい気持ちはあるものの、方法が全然わからなくて。
アナン
: 私どもはバンコク支店をはじめ、アジアの主要都市にネットワークがございます。実績もノウハウもございますので、お役に立てると思います。
社長
: それはよかった。
アナン
: 社長、一つよろしいでしょうか。
社長
: 何ですか。
アナン
: 進出の方向性について、何かイメージはお持ちでしょうか。
社長
: そうだな……できるだけリスクは取りたくないから、資金があまりかからない方向で頼むよ。
アナン
: 承知しました。それでは、このお話を持ち帰って、上司に相談した上で、あらためてご提案させていただきたいと存じますが、よろしいでしょうか。
社長
: うん。よろしくお願いします。
アナン
: では、そういうことで。失礼いたします。