ウクライナ情勢を巡ってアメリカのオバマ大統領は、EU=ヨーロッパ連合のトゥスク大統領と会談し、ロシアに停戦合意を完全に順守させるため、結束して制裁を維持していく方針を確認しました。
オバマ大統領は9日、ホワイトハウスでEUのトゥスク大統領と会談し、停戦合意が発効したあとも一部で政府軍と親ロシア派の戦闘が続くウクライナ情勢を巡って意見を交わしました。
会談の冒頭、オバマ大統領は停戦合意について、「強力な監視活動が行われず、きちんと履行されなければ無意味だ」と指摘しました。
そのうえで、「ウクライナで起こっていることについて、どう効果的に監視し、いかにロシアや親ロシア派に合意を守るよう圧力をかけ続けるか議論したい」と述べました。
これに対し、トゥスク大統領も「合意が完全に履行されるまで、われわれは団結してロシアに対する制裁を維持する決意だ」と述べ、ロシアに停戦合意を完全に順守させるため、結束して制裁を維持していく方針を確認しました。
また、オバマ大統領は過激派組織IS=イスラミックステートとの戦いでEUと結束するとともに、外国人戦闘員がシリアに渡り、ヨーロッパやアメリカに帰国してテロを計画するのを阻止するため協力していく必要があると強調しました。