「と、たら、(れ)ば、なら」の使い分け」

1. 〜たら

 

条件表現「たら」の接続形

「たら」の接続形
動詞 1類動詞
(五段動詞)
辞書形 〜たら
書く
読む
書いたら
読んだら
辞書形→過去形(た形)+ら
2類動詞
(一段動詞)
辞書形 〜たら
見る
起きる
見たら
起きたら
辞書形→過去形(た形)+ら
3類動詞
(変格動詞)
辞書形 〜たら
する
来る
したら
来たら
辞書形→過去形(た形)+ら

 

「たら」の接続形
い形容詞
(形容詞)
辞書形 〜たら
寒い
長い
寒かったら
長かったら
辞書形→過去形(た形)+ら
な形容詞
(形容動詞)
辞書形 〜たら
きれいだ
静かだ
きれいだったら
静かだったら
辞書形→過去形(た形)+ら
名詞+「だ」 もとの形 〜たら
学生だ
中国人だ
学生だったら
中国人だったら
もとの形→名詞+だった+ら
 

    • ひとたら泥棒どろぼうおもえ。[※ことわざ:他人たにん簡単かんたん信用しんようしてはいけないという意味]
    • つぎのテストもダメだったら、落第らくだいです。
    • あしたれたら山登やまのぼりにいきましょう。
    • はるになったら、はなきます。
    • ふゆになったら、スキーにいきたいね。
    • この車両しゃりょうったら、タバコがえません。
    • 来月らいげつ給料きゅうりょうがでたら、ごちそうしますよ。
    • わからなかったら、質問しつもんしてください。
    • テストがわったら、まったく勉強べんきょうしなくなった。
    • めてカーテンをあけたら、もうひるでした。
    • ってたんだったら、おしえてくれればかったのに。
    • むかしは、カゼをひいたら卵酒たまござけんだものです。
    • もうすこ勉強べんきょうしていたら落第らくだいしなかっただろう。

2.なら

条件表現「なら」の接続形

 

「なら」の接続形

動詞 1類動詞
(五段動詞)
辞書形 〜なら
書く
読む
書くなら
読むなら
辞書形→辞書形+なら
2類動詞
(一段動詞)
辞書形 〜なら
見る
起きる
見るなら
起きるなら
辞書形→辞書形+なら
3類動詞
(変格動詞)
辞書形 〜なら
する
来る
するなら
来るなら
辞書形→辞書形+なら

 

「なら」の接続形

い形容詞
(形容詞)
辞書形 〜なら
寒い
長い
寒いなら
長いなら
辞書形→辞書形+なら
な形容詞
(形容動詞)
辞書形 〜なら
きれいだ
静かだ
きれいなら
静かなら
辞書形→語幹[=辞書形−だ]+なら
名詞+「だ」 もとの形 〜なら
学生だ
中国人だ
学生なら
中国人なら
もとの形→名詞+なら
 

  •  

    • スポーツをするなら、ヒザをいためないように注意ちゅういしたほうがいいですよ。

    • 火曜日かようびるなら、準備じゅんびしておきます。
    • 明日あしたれなら、ホッケーをきましょう。
    • としをとるなら、うつくしくしくとりたいとおもう。
    • そこまでうなら、やめましょう。
    • わかっているなら、やめなさい。
    • かれきていたなら、きっとよろこんだだろう。

3.(れ)ば            

条件表現「れば」の接続形

「(れ)ば」の接続形
動詞 1類動詞
(五段動詞)
辞書形 〜(れ)ば
書く
読む
書けば
読めば
-u → -e+ば
2類動詞
(一段動詞)
辞書形 〜(れ)ば
見る
起きる
見れば
起きれば
〜る→〜れば
3類動詞
(変格動詞)
辞書形 〜(れ)ば
する
来る
すれば
来れば
〜る→〜れば

 

「(れ)ば」の接続形
い形容詞
(形容詞)
辞書形 〜(れ)ば
寒い
長い
寒ければ
長ければ
〜い→〜ければ
な形容詞
(形容動詞)
辞書形 〜(れ)ば
きれいだ
静かだ
きれいならば
静かならば
辞書形→語幹[=辞書形−だ]+ならば
名詞+「だ」 もとの形 〜(れ)ば
学生だ
中国人だ
学生ならば
中国人ならば
もとの形→名詞+ならば
 

 

  • ひんすればどんする。[※ことわざ:貧乏びんぼうだと分別ふんべつがなくなってわるいことをするようになるという意味いみ
  • 一利いちりあれば一害いちがいあり[※ことわざ:いことにはわるいめんもあるという意味いみ
  • めばみやこ[※ことわざ:ながんだところは居心地いごこちがよくなるという意味いみ
  • 明日あしたあめれば、運動会うんどうかい中止ちゅうしです。
  • あそ時間じかんがあれば、勉強べんきょうをしなさい。
  • はるになれば、ゆきがとけます。
  • バスが台北につけば、友人ゆうじんむかえにきます。
  • ここまでできれば、もうすこしだ。
  • わからないところがあれば、質問しつもんしてください。
  • 学校がっこうわれば、竹馬たけうまあそんだものだ。
  • もっと練習れんしゅうしていれば、試合しあいてただろう。
  • 彼女かのじょ元気げんきならば、にぎやかなパーティーになるのに。

 

4.と

条件表現「と」の接続形

「と」の接続形
動詞 1類動詞
(五段動詞)
辞書形 〜と
書く
読む
書くと
読むと
辞書形→辞書形+と
2類動詞
(一段動詞)
辞書形 〜と
見る
起きる
見ると
起きると
辞書形→辞書形+と
3類動詞
(変格動詞)
辞書形 〜と
する
来る
すると
来ると
辞書形→辞書形+と

 

「と」の接続形
い形容詞
(形容詞)
辞書形 〜と
寒い
長い
寒いと
長いと
辞書形→辞書形+と
な形容詞
(形容動詞)
辞書形 〜と
きれいだ
静かだ
きれいだと
静かだと
辞書形→辞書形+と
名詞+「だ」 もとの形 〜と
学生だ
中国人だ
学生だと
中国だと
もとの形→もとの形+と
 

 

  • としをとるとかみすくなくなる。
  • 明日あしたあめると、運動会うんどうかい中止ちゅうしになります。
  • あきになると、やま紅葉こうようします。
  • 今日きょうは、5になると仕事しごとおわわります。
  • しずかにしないとなぐりますよ。
  • あそんでばかりいると、バカになるとおもうよ。
  • こんな時間じかんだと、みせいていないでしょう。
  • 教室きょうしつに入ると、もう先生せんせいていました。
  • 新聞しんぶんむと、ともだちの写真しゃしんがのっていた。
  • ドアをけるとあやしいおんなっていました。
  • 会社かいしゃに行くと、自分じぶんつくえがなくなっていたのです。
  • 小学生しょうがくせいのころは、あさきるとおなかがいたくなっていた。

 

5.条件をあらわす表現の使

条件表現の使い分け
Bが過去かこ出来事できごとあらわす場合ばあい
まど けたら あめっていた。
      → 過去の出来事
けるなら ×
ければ ×
けると
AとBが同時どうじしょうじる出来事できごとである場合ばあい
いま 出掛でかけたら × かさってきなさい。
      → 出掛ける・傘を持っていく=同時の出来事
出掛でかけるなら
出掛でかければ ×
出掛でかけると ×
AとBの前後関係ぜんごかんけい明確めいかく場合ばあい
うち かえったら いつもあらいます。
      → 家に帰る(前の出来事)・手を洗う(後の出来事)
かえるなら ×
かえれば
かえると
AとBが連続れんぞくする動作どうさである場合ばあい
彼女かのじょ がったら × 部屋へやった。
      → 立ち上がる(動作1)・出て行く(動作2)
がるなら ×
がれば ×
がると
Aが具体的ぐたいてきなときあらわす場合ばあい
これからうち かえったら まずあらいます。
      → これから家に帰る=具体的な時を表わす
かえるなら ×
かえれば ×
かえると ×
Bが命令めいれいあらわす場合ばあい
勉強べんきょう きらいだったら け。
きなさい。
      → 命令の表現
きらいなら
きらいならば
きらいだと ×
Bが依頼いらい勧誘かんゆうあらわす場合ばあい
明日あす れたら うみってください。(→ 依頼)
うみきましょう。(→ 勧誘)
れなら
れれば
れると ×
Bが意志いし希望きぼうあらわす場合ばあい
明日あす れたら うみこうとおもう。(→ 意志)
うみくつもりだ。(→ 意志)
うみきたい。(→ 希望)
れなら
れれば
れると ×
Bが禁止きんし忠告ちゅうこくあらわす場合ばあい
明日あす れたら うみくな。(→ 禁止)
うみってはいけません。(→ 禁止)
うみほうがいい。(→ 忠告)
うみかないほうがいい。(→ 忠告)
れなら
れれば
れると ×
Bが推量すいりょう判断はんだんあらわす場合ばあい
明日あす れたら あつくなるだろう(→ 推量)
あつくなるかもしれない。(→ 推量)
あつくなるはずだ。(→ 判断)
あつくなるにちがいない。(→ 判断)
れなら
れれば
れると

 

6.条件表現意味合いの

春になったらはなきます。
『次のはるにははなく』という意味合いみあい。特定とくてい出来事できごとあいだのつながり。
はるになるならはなきます。
『もしもこれからはるになる場合ははなくだろう』という意味合いみあい。仮定かていした出来事できごとあいだのつながり。
はるになればはなきます。
はるにははなくものだ』という意味合いみあい。必然的ひつぜんてき当然とうぜんなつながり。
はるになるとはなきます。
『いつもはるにははなく』という意味合いみあい。常識的じょうしきてき自然しぜんなつながり。
 

 

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