- 1. ( A:宣伝部の担当者 B:担当役員 )
A
: 優秀な人材を獲得することは、会社の成長にとって欠かせません。しかし、残念ながら当社の認知度の低さから、そうした人材を確保することは難しいのが現状です。そこで、多くの人に当社を知ってもらうために、広告戦略の変更、具体的には、年1回開催される横浜マラソンのメインスポンサーとなることをご提案いたします。
B
: 資料によると、従来の雑誌広告を完全にやめるということですが……。
A
: はい。従来の雑誌広告は、採用対象である若者に向けたものです。しかし、認知度を上げるには、幅広い年齢層に知ってもらうことが必要です。横浜マラソンは全国放送ということもあって、多くの人に当社の名前を知ってもらうチャンスだと考えます。
B
: 就活に大きな影響力を持つ親世代にも、当社を知ってもらえるということですか。
A
: はい。親世代の間で当社の認知度が高まれば、優秀な人材確保につながるのではないかと思われます。
B
: そうですか。わかりました。
- 2. ( A:水道局担当者 B:予算権限者 )
A
: インフラ整備は、町作りに欠かせません。特に水道に関わる整備は、市民の生活に直接影響します。現在、市内の水道管は、大変古くなっており、水漏れなどの故障が多く発生しています。そこで、全面的な水道管の修復工事をご提案いたします。
B
: 資料を見ると、10年計画で100億円ということですが……。
A
: はい。確かに費用も時間もかかりますが、市民サービスの面からして、必要性は非常に高いのではないかと。
B
: 財務状況を考えると、費用は公債を発行して賄うということですか。
A
: はい。返済の計画は、企業誘致によって水道使用量が増え、収入増につながることを見込んで立てております。これを機に、水道管も取捨選択します。コンパクトシティー化を目指し、新しい町作りを進めてまいりたいと考えております。
B
: そうですか。わかりました。
- 3. ( A・B:役員同士 )
A
: 現在のグローバル化において、営業力の強化は欠かせません。そこで、海外にネットワークを持つアルファ社を買収することをご提案いたします。
B
: 買収費用は800億円ということですが……。
A
: はい。確かに高い買い物ですが、アルファ社を当社の傘下に入れることによって、営業力は大幅にアップします。お手元の資料の7ページに、買収後10年間の売り上げ予測がございますので、ご覧いただければと思います。
B
: 9年で初期投資回収ということですか。
A
: はい。事業計画としては、それほど無理はないのではないかと。買収によるシナジー効果で、グローバル競争で勝てる力を手にすることができると考えます。
B
: そうですか。わかりました。